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Over Training に注意

先日、様々な種目の指導者の方が集まる会に招いて頂き、質疑応答も含めてお話をさせて頂く機会がありました。

 

その中で多かった質問はこちらです。

①練習量はどれぐらいがいいの?

②試合で全然勝てない

③子供達のやる気に浮き沈みがある

 

下記は、【練習量はどれぐらいがいいの?】についての私の話です。

 

はっきり言って、今の日本のスポーツ少年団は練習し過ぎです。

平日は毎日3時間、休日も丸一日練習など珍しくないです。

その場にいた指導者の方々にその場で練習メニューを組んでもらいました。

そこに、ある共通点がありました。

 

ある共通点とは、ウォーミングアップの時間です。

ほとんどの方がウォーミングアップを「体力作り」と間違った認識をされてました。

まず、ウォーミングアップはケガ予防と練習できる体に整えること、この2つが目的です。

 練習開始から2時間は走ってばかりの練習で、疲れ切った状態で技術練習や戦術練習を行っておりました。

これでは身に付くものも身に付かず、頭に入れるべきことも入ってきません。

 人間は無意識に体力を温存しようとします。それは子供でも同じことです。

今日一日の練習を耐えるために半分ぐらいの力で練習しておこう。

これでは本末転倒。

 

 指導者の会に参加した指導者の方々は口を揃えて、「練習メニューを組むのが本当に難しい。正直言ってやることがないから走らせてる時もある。」と話してくれました。

 練習メニューの難しさは私も痛い程理解できます。しかし、子供達の将来のスポーツ障害のリスクと精神的ケアを考えると本当に大事なのは、練習メニューじゃなく、練習量なんだと伝え続けました。

 

あと、こんなやり取りもありました。

  指→指導者  私→内藤

私「なんで体力が必要なんですか?」

指「1試合走り切れる体力が必要だから」

私「じゃあスタメンだけが試合に出るプランを立ててるんですか?」

指「勝っていたら積極的に交代させます」

私「じゃあ試合にあまり出れない選手は体力よりも優先することはないですか?」

 

私の願いは、子供達全員が平等に試合に出て、勝ち負けの責任など一切考えさせず、全力でプレーしてほしい。それだけです。