私は大学生の頃にドイツで本物のスポーツ指導を見たことが後の指導者人生においてとても理念や考え方などで非常に大きな要素を占めることになりました。
世界と日本とのスポーツ教育の違いについて自分の考え方や捉え方などいくつかにテーマを分けてお話ししていこうと思います。
世界と日本の育成年代(ジュニア・ユース世代)のスポーツ指導には、いくつかの明確な違いが見られます。これは、それぞれの文化やスポーツに対する考え方の違いが大きく影響しています。
主な違いは以下の点が挙げられます。
1. 指導哲学と目的
* 世界(特に欧州など先進国):
* **「プレイヤーセントリック(選手中心)」**の指導が主流です。子供たちを大人のミニチュアとして扱わず、それぞれの発達段階に合わせた指導を行います。
* 長期的な育成に重点を置き、目先の勝利よりも個人の成長や自立を促すことを重視します。
* 選手自身に考えさせる機会を多く与え、「なぜそうするのか」を問いかけるオープンクエスチョンが多用されます。これにより、問題解決能力や自ら学ぶ力を養います。
* スポーツを通じて、人間性や社会性を育む「人間教育」としての側面も強く意識されています。
* 多様性を尊重し、様々なバックグラウンドを持つ選手がスポーツを楽しめる環境づくりにも力を入れています。
* 日本:
* **「コーチセントリック(指導者中心)」**の指導が根強く残っている傾向があります。指導者が指示を出し、選手がそれに従う形が多いです。
* 目先の勝利や結果を重視する傾向が強く、特定の戦術やプレーを繰り返し練習させることがあります。
* 「負けたくない」「勝たなければならない」というプレッシャーが、育成の本来の目的よりも優先される場合があります。
* 「根性論」や精神論が重視されることもあり、厳しい言葉や怒鳴り声が聞かれることも少なくありません。
* 選抜の意識が高く、才能のある選手を早期に見つけて集中的に育成しようとする傾向が見られます。
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